8日目 赤い斑点と宿探し
朝起きると、息子の顔と手足にプツプツと赤い斑点ができている。
ダニ?南京虫?はしか?
同じベッドで寝ていた私は何もないので病気の可能性もゼロじゃないけれど、熱もなく痒くもなさそう。色々と頭を駆け回るも、とりあえずヨウコさんに連絡する。
すぐ迎えに行くよーと返信。心強い。旅先に友人がいるチェンマイを選んで本当に良かった。旦那さんも一緒に来てくれて、チェンマイラム病院という大きな病院へ。
入り口で「He might be chicken pox」と言われて、診察室へ案内される。
チキンポックス?
ヨウコさんが即座にケータイで調べて水疱瘡だって、と教えてくれた。赤い斑点が出てるのは手足と顔だけだったので水疱瘡じゃないようにも思いながら、ドクターが来るまで看護士さんが熱を測ったり、私は保険会社に連絡してキャッスレスの手続きをしたりと、同時進行で物事が慌ただしく進んでいく。
優しそうな女性のドクターが来て、息子の症状を診る。おそらく何らかの虫かモスキートですよ、と診断された。痒みはひとによって出たり出なかったりなのだそう。
ひとまず胸を撫で下ろす。
塗り薬をもらって、病院を後にした。
子どもだからなんだって触るし、手も口に入れるし、どこで刺されたかなんて分かり得ないのだけれど、万全を期すため宿を変えることにした(私としては清潔で居心地も良い宿だったから悪い印象はまったくないです)。
チェックアウトして荷物を運ぶ。ということは、今日泊まれる宿を探さないと。宿が星の数ほどあるチェンマイでも、キッチンが使えるところとなると途端にハードルが高くなる。
旦那さんがオススメの場所へ行ったり検索してみるも、やみくもに探しても仕方がないしとりあえずひと息入れようということになり、アムリタガーデンという日本人の方が経営するカフェへ連れてってくれた。ビーガン、ベジタリアンメニューが豊富で、玄米のおにぎりがとってもおいしい。
アムリタのお姉さんに事情を話すと、向かいのホステルがオープンしたばかりだよ、と教えてくれた。早速見学に行ってみると、和をモチーフにしたらしい謎な店(宿)構え。
キッチンがあったので息子用に使わせて欲しいと言うとBig CookingじゃなかったらOKとのこと。ヨシ、ここにしよう。そもそもお昼寝のタイミングを逃して機嫌が悪い息子を連れて、これ以上は無理だ。
案内された部屋に入る。ふと気づくと息子がおしっこを漏らしていた。あぁそうだ、オムツをずっと替えてなかった。
何だか母として何もできていないように思えて落ち込んだ。赤い斑点も不機嫌もオムツも。おまけにキッチンが付いた宿にこだわって、ヨウコさんまで困らせしまった。
私が進んでる道はこれでいいのかな。自炊って本当に必要なのかな。息子への行動が空回りしてるんじゃないかな。
自問自答しながら夜を過ごした。
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